さあ、どう撮ろう?①

「ようこそ」の章でも話していますが、私は写真も本格的にやったことはなかったし、絵心も落第生レベルです。芸術的センスというものは皆無だったし、当然ポートレートを勉強し始める前の写真も、それは酷いものでした(笑)。
そんな私が、まがりなりにも、写真の師である野田先生から褒めてもらえる写真を、時々撮れるようになったのは、自分としては奇跡だと思っております。
そこでここでは、最初に心がけておいた方が、後々役に立つであろうことを、私なりに考えてみましたので、ご参考程度にお読みください。

はじめて野田先生に褒められた写真です。
BEATNIK_yokohama実践編講座 Model Moriyuka
Fujifilm X-T20/XF23mm F1.4
Adobe Lightroomで編集

①同じ写真を3~4枚くらいは撮るようにする

ポートレートをはじめてから、日数が浅ければ浅いほど、撮影枚数は少なくなりがちです。私は過去撮影した写真はすべて保存しているのですが、最初の方は圧倒的に撮影している枚数が少ない状況です。このことにどのようなデメリットがあるかと申しますと、ポートレートを始めてしばらくは、モデルと呼吸を合わせて撮ることが難しいので、失敗写真になる確率が高くなります。家に帰って、せっかく時間と費用をかけて講座を受けたにも関わらず、公表することが心配になるような写真だけになってしまっては、落ち込んでしまいますよね(笑)。慣れてくると、モデルの立ち位置とその周辺を確認し、おおよそのフレーミングを想定して、カメラを構えてフォーカスを合わせてシャッターを切るという動作が、短くなります。しかし、慣れていないうちは、カメラを構えた後シャッターを切るまで、あれやこれやと色々考えてしまい、どうしても時間がかかってしまうのです。これは仕方のないことなのですが、モデルはシャッターを切るタイミングを想定して、表情を作ったり、動きを止めたりと準備をします。このタイミングのベースが、慣れている人の時間を想定して反射的に行うため、どうしてもずれてしまうのです。その結果、写真がぶれてしまったり、モデルの目が開き切っていない表情になってしまったりと、失敗写真を増産してしまうわけです。
ですので、慣れていないうちに写真を撮る際には、同じ写真を少なくても3~4枚は撮るように心がけた方が、成功率は大幅にあがります。

②縦構図と横構図はセットで撮るようにする

最初のうちは、フレーム全体をモデルで占めた写真を撮りたくなるので、縦で撮りたくなることが多いと思いますが、できれば同時に横構図でも撮っておきましょう。最初のうちは、出来上がった写真を見ても、ピンとこないかもしれませんが、撮影を重ねていくと、自分のお気に入りの写真の中に、横構図の写真がちらほら出てくるものです。「横構図の写真もいいね~」という気づきが早いと、写真のバリエーションの幅が広がるタイミングも早くなりますよ。

さてこの辺りは、ポートレートをはじめて間もなくから意識し始めることをお勧めしたい撮影方法です。次回は、ある程度撮れるようなるまでに、意識的に行った方がよいことをご紹介しようと思います。