ポートレートのはじめ方③

最後に講座を選ぶ時のアドバイスを書こうと思います。

私はカメラという道具を、使いこなせるようになることが、写真表現の幅を広げてくれると確信しております。最終的には自分の想像力との戦いになるのが写真です。そう、これは戦いなのです(笑)。それに勝つために最も重要な技術は、私は今でも「マニュアル撮影」だと思っています。

3回目のポートレート撮影。
マニュアルで撮影できるようになれば、自分なりの光のとらえ方ができるようになります。
BEATNIK_yokohama実践編講座 Model kei
Fujifilm X-T20/XF35mm F1.4
Adobe Lightroomで編集



絞り優先オートで撮っていらっしゃる方も多いと思います。その方が、確かに失敗は少なくなると思います。しかし、それにより起こる3つの問題をここで提起したいと思います。

1つ目は、撮影をする際に決めるべき重要な部分をカメラに任せていることで、「自分が撮った」という満足感がマニュアルで撮影した時より少なくなる。
2つ目は、カメラの露出計は万能ではないため、思った通りの露出が得られず、納得のいく写真が撮れなかった時は、カメラの責任にしたくなる。

そして最後の3つ目が最も重要なのですが、失敗と思った写真にこそ、成功へのヒントが隠れていることが多い! です。

私は2018年8月からポートレートを撮り始めて1年半、普段は仕事をしているので撮影は週末だけでしたが、撮影枚数は軽く30,000ショットを超えていると思います。野田先生の教えもあり、そのすべては、マニュアルで撮影していますが、当然失敗写真の方が多くなるわけです。思ったより暗く、もしくは明るくなってしまう。シャッタースピードを下げすぎてブレ写真が撮れる。ISOを上げすぎてざらざらの写真が完成するなどです。

しかし、写真を撮っていくうちに、ある程度技術が身に付き、それなりの写真が撮れるようになった日が来たとき、あなたはきっと次の目標を写真に見出そうとするに違いないのです。その時に大きなヒントをくれる存在。それが失敗写真と思っていた数々の写真たちなのです。

写真をこれからはじめようと思う人は、まだここまで考えることは難しいかもしれません。ですが、だまされたと思って、マニュアルで撮影できる技術を習得してください。ちなみにこの技術、難しそうに感じるかもしれませんが、1・2回、そのような講座を受ければ身に付きます!

ストリートアカデミーなどでも、マニュアル撮影を教えてくれる講座はたくさんありますし、私が通っているBEATNIK_yokohamaでは、ストリートアカデミーの初心者向きの初級編講座で、まずはじめにマニュアル撮影を教えてくれます。

失敗して当たり前、失敗を恐れずに写真が撮れるようになると、きっと近い将来、今頭の中で考えている写真以上の写真が撮れるようになると思いますよ。

あなたのポートレートライフが素敵なものになることを祈ってます。


参考リンク
ストリートアカデミー
BEATNIK_yokohama